闇の中の視線

私の読書は今だに衰えず(しかもホラー)、現在はスティーブン・キングの『呪われた町』というドラキュラの小説を読んでいます。
昨夜も涼しいからかなり集中して読んでいたのですが・・・カーテンが半分空いていて、窓が見えていたのです。
夜なんだからカーテン閉めなきゃいけないのに、面倒だからそのままにしておきました。


すると視線を感じるのです。。。
夜中にカーテンが空いてたら誰かに見られてても文句は言えませんよね。
しかしベッドに横たわってる私を見られる人なんて誰もいません。


気のせいかしら・・・それにこんな小説読んでるし。
と、再び読み進めていました。
しかし視線は留まることを知らず、だんだん心配になってきました。


窓を見てみると、やっぱり何もなく真っ暗な月の出た空だけが見えました。
仕方なくカーテンを閉めようと手をかけた瞬間・・・私の目に恐ろしいものが入ってきたのです。


それは黒い両目をギラギラさせて私を見ているのです。
ケバケバした長い手足、牙の生えたような口。
思わず私は息をのみました。


そうです・・・。
そこにいたのはタランチュラ級のでっかい蜘蛛!!!
あんなにでっかい蜘蛛を見るのなんて初めて。


さすがは庭中に雨蛙が飛び回り、街中では見ることもないような虫が数多く生息する我が家のある田舎町よ!
タランチュラ(らしき蜘蛛)と私のにらみ合いが始まりました。(蜘蛛は外から私を覗いてたんだけどね)
外にいるのなら私も俄然強気ですよ。


フッ!!!と息を吹きかけ、とりあえず奴はそそくさと立ち去っていきました。
そういえば母が『玄関に大きな蜘蛛が巣を作ってたから撃退したのよ』って嬉しそうに言ってたなぁ。。。
私の部屋の方に来るなんて。。。


とりあえずあんなでっかい蜘蛛が部屋に侵入したら私が撃退されちゃうから、当分の間警戒態勢だわ!!!